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前日からつけておいたお米をせいろにかけて、業務用の強い蒸気で一気に蒸しあげます。
だんだんとお米のいい香りがしてきます。 お米は滋賀県産の羽二重米。 色白でやわらかく、伸びのよいお餅になる最高級米です。 おいしそうに蒸しあがりました。
あつあつのお米を餅搗き機にいれて、搗いていきます。 ドーンドーンと大きな音。 昔からやってるんで近所の人も何も文句言わはらへんけど、 (すいません、ありがとうございます) ほんとお腹に響く大きな音。 餅搗き機にもいろんな種類があって、 家庭用のはパンをこねるようなコネコネまわる機械が一般的ですね。 業務用でもいろいろあるんですけど、 ほとんどの和菓子屋さんで使われてるんはポンポンポンと杵で材料の上の方だけ搗く機械。 でもうちは、杵で臼の底まで「ドーン」と打ち付ける機械なんです。 お米が入ってるから大丈夫やけど、 入ってへんかったら杵で臼を割ってしまうんちゃうかというほど下までつきます。 これは代々のこだわりで、これやないとおいしいお餅はつけへんのです。 コシがあるのにやわらかい。 やわらかいのにコシがある。 「走井餅やさんのお餅はおいしいなぁ。もうよそのんは食べられへんわ」と お客さんに言ってもらえる理由です。 そんなこだわりのお餅搗き機で餅をついて… だんだんと米粒がなくなり、お餅になってきました。 仕上げのタイミングは職人の長年の勘です。 私ではあきません。
ツヤツヤピカピカに仕上がったお餅を丸めていきます。 一升餅のご注文、お客様によって大きさはいろいろです。 2kgのもの、1kgのもの、500のもの、100gのもの、50gのもの… おっきなのからちっちゃなのまで。 お客様のオーダーを見ながら、間違えない様にしっかり計って作ります。 まだ、お餅はアツアツです。 手はまっかっかになりますが、おいしい一升餅のためにがんばります。 ここでの秘訣は、粉をほとんど使わないこと。 お餅は手にひっつきやすいので手粉を使うのが一般的ですが、 これをたくさん使うと、おいしくなくなるんです。 よく町内会でするような餅搗きは粉だらけですが、 慣れると案外粉がなくても手にひっつかないものです。 原材料「もち米」オンリーのお餅は、混じりけがなくお米の味が しっかりと生きていておいしい。 粉でツヤがくすまないから、ツヤツヤピカピカ!です。 お祝いの一升餅、おいしいお餅でお祝いしましょう。 できあがったお餅に赤ちゃんのお名前を心をこめて書いて…
上手、下手よりも、丁寧に気持ちを込めて、がモットーです。 発送時は崩れないように丁寧に梱包して箱に詰めていきます。 正真正銘、手作り! 作り方を見て、安心していただけましたか? ほんまもんのこだわりの一升餅。 愛情たっぷりの一升餅。 ときには嬉しいお便りが届くことも。 一升餅を宅配した赤ちゃんのお姉ちゃん(9歳)から届いたお礼状です。 「餅屋冥利につきる」とはまさにこのことで、 「ありがとう」「おいしかった」と言っていただくことは、 餅屋にとって最高の褒め言葉です。 赤ちゃんの一生に一度のお祝いに、陰ながら参加できてとてもうれしく思います。 このほかにも、メールでのお礼やご感想などをいただき、 誠にありがとうございます。
従業員一同、これらのお言葉を励みに なお一層おいしい一升餅、世界に一つだけのオリジナルの一升餅を 作ってまいりたいと思っております。
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